東洋医学には生涯をかけて深めていく価値がある。しかし、いまの東洋医学界は鍼灸学校や病院で学んだテクニックを患者に適応するだけになってはいないか……。東洋医学に深みを与える古典の知恵が、鍼灸の常識から抜け落ちてしまっているからだ。古典を読み解き、臨床に活かしてきた著者が、常識に逆らいながらも古典の極意を伝える。いまの常識に染まった「医師・鍼灸師は読んではいけない」挑戦の書。

１９６３年癸卯生。二十数年後鍼師・灸師免許取得。在学中から多種多様な方々と交わり、行動や意見を見聞きして自問自答して考えた結果「人不頼・自習」に至る。現在、古典に書かれている事柄を、鍼灸治療の臨床現場で実践して研究を続けながら、書籍の執筆を行っている。著書に『愚解経脈論』『藥方愚解』『傷寒論鍼灸配穴選注 改訂版』『診法愚解』『黄帝内経素問諺解 総論・各論』『読んでなっとく！ ふ～んシリーズ』『黄帝内経霊枢諺解』（静風社）。また後進の向学を目的に第１次邦医学教室（三つ葉会）を主催、現在は東日本大震災義援金作りを目的に第２次邦医学教室を開室中。

著者：木田一歩｜A5版｜定価　1,980円（税抜）｜ISBN：978-4-911394-06-9